9月になりましたが
8月に放送された太平洋戦争に関する多くの特集の録画をやっと見終わりました。
凄く正直に言えば重たい気持ちにになるので、ここ暫く見ようという気持ちが弱くなっていましたが、やはり見なければいけないという使命感があります。
それは亡くなった両親が共に戦争体験者で、特に母は東京大空襲の焼夷弾の雨の中を逃げ回った経験があり、そのような話をよく聞かされて育ったとこから来ているのだと思います。
こうやってブログで随時取り上げるのも、そうやって両親が伝えようとした反戦への想いを伝えたいという気持ちがあるからだと思います。
今回一番強く感じてそして憤った事は、ドキュメンタリーの中の重要な資料の殆どが外国の調査によって行われ外国に保管されていた物だという事です。
これは言葉を変えれば、日本はあの戦争についての国を挙げての調査や検証は何もしていないという事を表しています。
開戦への経緯、そして戦時中における政府、軍隊を含む官僚の不作為や無責任さにはあきれ返りますし、その多くの人は生き残り、戦後各方面で要職に就いた事にはそれ以上に腹が立ちました。
少なくともその人たちには何があったのかを証言する義務があると思いますし、国は不戦の誓いとしてそれを徹底的にやるべきだったと思うのです。
そして主導的な立場だったエリート官僚軍人に対して強い嫌悪感を持ちました。
学校の成績が良かったのは間違いないのかもしれませんが、希望的観測を含む机上の空論の繰り返しの上に通常あり得ない作戦決定がなされていく過程は、人は状況次第でこれ程無能になるのかと思ってしまいます。
でも最近の出来事を見ると今の官僚組織も変わらないように思えます。
あるいはここのところ頻繁に表沙汰になっているスポーツ界の問題も。
人は過ちを犯しますし、組織は暴走するという前提に立てば検証をし続けなければいけないという事です。
外国では「戦争学」という学問があります。
戦争は人が犯す最大の過ちです。
だからそのメカニズムを学ばなければいけないというのは正論だと思います。
何故日本の学校は戦争についてもっと教えないのでしょうか?