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2018.02.22 Thursday

小平奈緒選手に贈ることば

小平奈緒選手の金メダルに感動しました。
スピードスケートに興味があったわけではありませんし、オリンピックに対してもやや冷めた態度でしたが、開催が近づき何度か小平選手を目にする中で何かとても惹かれるものがありました。
ある時インタビューをテレビで見ていて、彼女の視線がとても遠い処を見ているような気がしました。
勿論その過程には「勝利」、オリンピックであれば「金メダル」というものがあるのですが、そこが終点ではなくその先にあるもっと美しいもの、尊いものを探しているように感じました。
その為に彼女は自分の中にある、「抗おうとするもう一人の自分」に真正面から向き合っていたように思えるのです。
なので小平選手のレースだけはしっかりと見ようと思っていました。

1500mで6位、銀メダルに輝いた1000mのレース後のインタビューでもその遠くを見ている視線や雰囲気は変わりませんでした。
そして500mで金メダルを獲得した時に、惜しくも2位になり涙する地元韓国の李相花選手を抱きしめて言葉をかけ、スタンドから距離のあるインコースを控えめにウィニングランする姿を見て、彼女の視線の先にあった景色はこれだったのではないかと思いました。
勝手な推測ですがあの時李選手にかけた言葉は、あなたにスタンドに近いアウトコースを走って欲しいという事だったのではないかと思えたのです。

念願でもあった金メダルを取れたのですから、応援してくれた人に少しでも近いアウトコースを走って大きくガッツポーズを繰り返すのが最近のスポーツにおいては普通のように思われます。
極限までのトレーニングを重ねて掴んだ栄光ですから感情表現をすることに異を唱えるわけではありませんが、場合によっては敗れた相手に対して思いやりに欠けるように感じる時もあります。
自分をここまで高めてくれたライバルに対する思いやりを、あの歓喜の中でも忘れない心を持つ事が彼女の視線の先にあったのではないでしょうか?
久し振りにスポーツの中に「道(どう)」というものを感じました。

レース後のインタビューで小平選手、
「何にも見えなくなっちゃって・・・」
と語っていましたがちゃんと見えたのではないでしょうか。
そしてその視線はやはり遠くにあるものを探しているように思えました。
より美しいもの尊いもの・・・・。
本当に素晴らしいものを見せてもらいました。


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