私的なブログ

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2017.02.22 Wednesday

「ターミネーター2〜5」見たよ

前回の最後に書いたようにWOWOWで一挙に全作を放送していた「ターミネーター」の2作目から5作目までを見ました。
1作目は気がついた時には既に真ん中のあたりだったので録画しませんでした。
まぁ1作目は一番回数を見ているからいいかという事にしました。
結果2作目と4作目はしっかりと憶えていました。3作目は後半は確かに記憶があるのですが前半はあまり憶えていませんでした。寝ていたのでしょうか・・・。5作目は初めてです。

ストーリーは「時空超え」的な話なので無理があると言えばあるし、どうにでもなると言えばなる感じではあります。
シリーズを続けて見ていくとヒットした事によってどんどんお金がかけられるようになり、アクションシーンが「これでもかっ!」というくらい派手になっていくのが面白かったです。
前作よりアクションシーンがショボクなってはまずいという、強迫観念があるんでしょうね、きっと。ハリウッドというはあそこまで出来ちゃうのですね。

それと共にデジタル技術の導入も作を重ねるごとに多くなっているのが興味深い点でした。
CG技術の進歩の凄さなどを見ても、人は技術の開発というものを自ら止めることはしないのではないかというように思いました。
それと極限まで合理化効率化されたシステムが(スカイネット)、結局人間に戦いを挑むというこの映画のストーリーには、直接的ではないにせよ何か繋がっている部分があるようにも思ったわけです。
人間は自らが産み出したテクノロジーとどう共生してゆくべきなのかというこの映画のテーマは、今現在において本当に大きな意味を持っていると感じました。
人間の脅威になるものはやはり人間が作り出したものような気がします。テクノロジーもそうだし「国家」や「経済」なんてシステムもそうだと思います。一つ間違えればという但し書きは必要ですけど。

映画に話を戻せばやはり「ターミネーター」=シュワちゃんなのだという結論でした。
4作目とか結構雰囲気は好きなんですが、やはりシュワちゃんがいないと何か「ターミネーター」にならないのですね。
なわけできっと5作目でシュワちゃんが復帰したのでしょうが、5作目はホントに滅茶苦茶な話で(楽しかったですが)、冒頭に書いた「何でもあり」状態でした。
個人の感想ではありますが、これはきっとシリーズを終わらしたかったのではないかなと思いました。
スカイネットが全て破壊されない事には話は終わらないわけですから(4作目の終わりがそうであったように)、その役目を担うのはやはりシュワちゃんしかいないだろうって事だよなと思うのは私だけでしょうか?
2作目の最後にシュワちゃんターミネーターが自らを葬ったように、シュワちゃんが元気なうちに「ターミネーター」という映画を葬ったような気がするんですがね。「もうお終い!」って。

ところで先日商業施設か大きな会社でトイレにもセンサーを付けて、トイレの空き状況をスマホで見れるようにしていますなんて話をやっていましが、思わず「そんなものいらない!」とテレビに向かって言ってしまいました。
スカイネットの反乱起きてしまった時にトイレで襲われるのは勘弁して欲しいものです。


20:23 | MOVIE | comments(0) | - | - | - |
2012.04.30 Monday

GW〜新海誠作品を見て

前回の最後で触れたように、アニメーション監督、新海誠の全作品4本を見ました。
新海監督の作品に注目したのは、やはり処女作の「ほしのこえ」でした。
近未来を題材にした短編映画で、自分の可能性を試すべく活動の場所を宇宙に求めた少女が、地球に残った思いを寄せる少年に送るメールを題材にした内容でした。
宇宙の彼方へ進むほどに、メールが届くのに時間がかかってしまうようになり、最後に少女が出したメールが届いたのは7年後でした。
当然それを読む少年は大人になっていて、後戻りできない時間を挟んで少女の気持ちを知ることになります。

切なくなってしまいました。でもとても心に響く内容でした。
「ほしのこえ」で注目された新海監督は、その後「雲のむこう 約束の場所」「秒速5センチメートル」、そして昨年公開された「星を追う子ども」の3作品を発表しています。
「ほしのこえ」以外は見ていなかったので、大きな期待を持って今回全作品を公開順に見ていきました。

期待を裏切らない内容でした。
どの作品も共通するテーマとして感じたのは、「想い」を伝えようとする時の「隔たり」や「距離」、そして間に立ち塞がってしまう何か得体の知れないもの。
そしてその背景には登場人物の多くが、その物語が始まる前から持っている「喪失感」のようなものがあるように思えてなりませんでした。
その喪失感を埋めるために、「想い」を伝えたい。でも中々上手く伝わらない。
特に最新作の「星を追う子ども」は、喪失感を癒すための旅を描いた内容だったように思えます。

僕が一つ注目したのは「手紙」というアイテムを多く使っている事でした。
「ほしのこえ」ではメールを介しての気持ちのやりとりでしたが、その後の3作品ではPCや携帯がある時代設定でも手紙が多く出てきます。
メールでは隙間から零れ落ちていってしまう「気持ち」というものを、手紙であれば伝えてくれるのではないか?という願いのように感じられました。
「秒速5センチメートル」で少年が手紙をポケットに入れ、春の大雪の中を両毛線に乗って女の子に会いに行くシーンはとても印象的でした。

個人的には2作目の「雲のむこう 約束の場所」が一番好きでした。
でもどの作品も面白いですよ。一見の価値大ありです。

余談を一つ。
昨日、周辺を自転車で散策していて、地図上に「田奈慰霊塔」という場所があるのを見つけました。
行ってみるとにその場所は小高い丘の上でした。中央に大きな記念碑があり、それは昭和天皇が皇太子だった大正時代にその場所に来て、眼下の田奈で行われていた軍事演習を見学した際のものでした。田奈、長津田付近は軍事的な拠点だったようです。
そしてその横にはその田奈地区から出征して、帰らぬ人となってしまった、300名以上の名前が刻まれた慰霊塔がありました。
反対側には日露戦争の際に建てられた慰霊碑もありました。
身近に知らない場所や歴史が沢山ある事を再び思うと同時に、人を愛しく想い、その想いを伝えたいと希求するテーマに触れた直後に、人同士で殺しあう戦争というものを繰り返してしまう、人間の矛盾を感じざるを得ませんでした。

さて、明日は齊藤さっこチャン、アルバム発売記念ライヴです。

齊藤さっこレコ発ライブ with A Month of Sundays』
2012年5月1日吉祥寺MANDA-LA2
http://www.mandala.gr.jp/man2.html
open 18:30 start 19:30
<出演>
齊藤さっこバンド  (さっこバンド出演は20:30〜)
(榎本高bass 井上太per 水井涼ノ佑key クラモトキョウコacc 角谷奈緒子viola)
A Month of Sundays
http://flavors.me/amonthofsundays
料金/charge¥2,000+drink


21:27 | MOVIE | comments(0) | - | - | - |
2011.06.20 Monday

インセプション

 久しぶりにテレビではりますが映画を見ました。実はここのところ映画を見るのが億劫でした。
当たり前ながら映画というのは、予期しなかったストーリー展開になったり、自分の願ったような結末にならない事も多々あります。
どうもそれが、しんどくて避けてしまっていたわけです。

それと以前WOWOWで放送した、スピルバーグとトム・ハンクスが共同制作した「パシフィック」という太平洋戦争を描いたドラマの初回を見た夜に、その戦場に自分がいる夢を見て、「あ〜こりゃ、あんまり刺激の強いのは駄目なのかもなぁ」と思いました。
映像というものは、確実に深層心理にも働きかけてくるものなので、自分が認識している以外のメッセージも受けとめているのだと思います。

で昨夜見た「インセプション」というのは、まさにその深層心理を扱った話。SFミステリー&アクションとでも言いましょうか。
人の夢の中に入り込んで、情報を取り出す(エクストラクト)のを仕事としている主人公が、ある大物実業家から敵対する相手の夢の中に入って、情報を植え付ける(インセプション)作業をして欲しい、という依頼を受けるという話です。その主人公コブをレオナルド・ディカプリオ。大物実業家サイト―を渡辺謙がやっています。 

何かハチャメチャな感じもありますが、作業現場である夢の中に度々登場する妻と子供と、コブとの関係がもう一つのストーリーとしてあり、その謎も同時並行して紐解かれていく描き方が、現実離れしたSFものではない、奥深さを感じさせる中身になっています。
夢というのは、深層心理を垣間見れる窓口のように思えます。そして人というのは、どこかで自分の深層心理を知りたがっているものなのかもしれません。この映画においても、夢の中での妻の登場の仕方を予想できなかったり、コントロール出来ない事が、主人公の深層心理の新たなページをめくっていってるように思えました。

そして、エンディング。見ていない方のために多くは書きませんが、個人的には倒れたのではないかと思います。と言うより倒れて欲しいという願望でしょうか。意味が分からないと思いますが、お察しのように、かなり含みのある終わり方になっています。
映画が始まってから15分くらいの時は、「こりゃ見終わっても何が何だか分からない映画かもなぁ〜」ってちょっと心配していたのですが、流石ハリウッド映画。細かい箇所は分からなくても、大筋だけでも充分楽しめる作りになっていましたし、最後の方はかなり盛り上がりました。
それと、独特の存在感を出していた渡辺謙さん、素晴らしい。

見終わって寝たのですが、夢が2重3重の「入れ子」状態になっている事はなかったです。何か見たようですが起きた時には忘れていて安心しました。


21:18 | MOVIE | comments(0) | - | - | - |
2009.10.04 Sunday

ブレードランナー

久々に映画のはなし。

WOWOWで放送された「デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナー」と文字通り最終版と言える「ブレードランナー・ファイナルカット」を見ました。
とても大きなショックを受け、色々なバージョンを何回も見てきた大好きな映画だけに、メイキングの映像はとても興味深く見ました。
映画作り、それは物作りと言い換えても良いのかもしれませんが、制作という作業は戦いなのだという事がヒシヒシと伝わってきます。
この映画においても出資者、脚本家、監督、俳優、スタッフ、それぞれの人がプロとして高い地点を目指するために起こる衝突や摩擦というのは、凄まじいものがあったようです。
監督リドリー・スコットからすれば、妥協せざるを得なかった部分があまりに多かった故の、ディレクターズカット版や今回見たファイナルカット版の製作となったのでしょう。

そのディレクターズカットやファイナルカットと最初の劇場公開版と違いは、まず主人公デッカードの語るナレーションの有無に関してだと思います。
僕は劇場公開版のショックがあまりに大きかっただけに、ナレーションの無いディレクターズカットを見た時は物足りなさを感じたのを憶えています。
今回同様にナレーションの無いファイナルカットを見て遅まきながら思ったのは、ナレーションの内容は、本当は映像の中で表現されていた事だったという事です。
ただそれは見る側も集中して想像力を働かせて・・・という条件が付くわけで「難し過ぎる。出来るだけ分かり易く」という形を望んでいた出資者側からナレーション挿入の強請があったというのは分かる気もします。

もう一つの大きな違いはラストシーンでしょう。今思えば劇場公開版は、あまりにもご都合主義ですよね。「なんじゃそれ!」ってくらい。
でもですね・・・。最初に見た時は、あのラストシーン「あぁ、良かった」と思ったのは事実なのですよね。途中あまりにも救いがないよなぁ・・・とか暗澹たる気分になっていたので、「よしよし君たちはハッピーになってくれ」と思ったりしたものでした。
僕の場合は感情に押し流されてしまう凡人中の凡人なので致し方ないとしても、劇場公開版のラストを見て「まぁ、ご都合主義だけどそれはそれで良かったじゃん」と思った人は少なからずいるように思えます。
驚いた事にメイキングを見ると、そのラストシーンのナレーション録りは監督不在で強行された作業だったのです。いかに出資側と制作側で意見の相違があったかという事ですよね。後にハリソン・フォードはそのラストシーンが削除されて本当に良かったと語っていました。確かにその方が筋は通っていますものね。

芸術性を高めようとする製作側と、それを商品として多くの人に売ろうとする出資側には往々にして食い違いが起きるというのは避けられない事なのかもしれません。音楽の現場にもそういう話は常にあるように思えます。それをお互いを尊重しつつすり合わせていけるのが、良い現場と言う事になるのかもしれません。中々難しい事ではありますが。

ただ結末の違う数バージョンを持ちながらも、この映画が多くの人に支持されている大きな理由は、生死という自分ではどうにもならない部分や、テクノロジーとどう相対していけば良いのかという根源的かつ重要な問いかけが含まれているからなのだと思います。
最初に僕をとらえて今でもこうやって見直せるのは、そういう部分が根底のテーマとしてあるからなのだと再認識しました。

番外編としては、メイキングの中でレプリカント役のルートガー・ハウワーが、自分のシーンを撮り終えた後にハリソン・フォードに肩を叩かれて見せる笑顔は、人の素晴らしさを強く感じさせてくれる映像でした。
その他タイレル博士の死に関してや、様々興味深い事がメイキングの中で語られています。ネタバレになるのでこれ以上は書きません。興味のある方は是非。久々の映画話で長くなってしまいました。ご容赦を。

12:41 | MOVIE | comments(0) | - | - | - |
2009.02.27 Friday

サラエボの花

録画してあった映画「サラエボの花」をやっと見ることが出来ました。

以前「あなたになら言える秘密のこと」という映画を見て、大変強い衝撃を受けた事をコラムに書いた事があります(私的なコラム「自戒多々有る毎日」後半部分)。
その映画の背景はユーゴスラビア紛争でした。その後何冊かの本を読んだのですが、読む度に大きな衝撃を受け、中々脱出できない虚無感に襲われました。

「戦争ほど悲惨で酷いものはない」。良く使う言葉です。でもこういった映画を見たり本を読む度に、「自分は本当の酷さなんて知っていなかった」という事に気付かされます。実体験として知らない事は、これ程幸せな事は無いわけですが、今も世界のどこかで続いている、この酷い行為を少しでも早く止めさせるために、このような映画を見ることは絶対に必要なのだと思います。

「サラエボの花」を見ると紛争から20年近く経った今でも、人の心に癒せない大きな傷が残っている事が良く分かります。

さて少し長くなってしまいますが、高橋研氏のブログに村上春樹氏がエルサレム賞の受賞式で、イスラエルの大統領を前にして語ったスピーチの日本語訳が全文掲載されていました。
1人でも多くの人にこのメッセージが届く事が両氏の気持ちだと思いましたので、無断ではありますが転用させて頂き掲載します。
僕にとって村上春樹氏のとった行動は真の文化人としての姿勢だと思います。「サラエボの花」を見て強く感じた事でもあり、僕がロックミュージックの中に求めて止まないものです。


  • イスラエルの(パレスチナ自治区)ガザ攻撃では多くの非武装市民を含む1000人以上が命を落とした。受賞に来ることで、圧倒的な軍事力を使う政策を支持する印象を与えかねないと思ったが、欠席して何も言わないより話すことを選んだ。

  • わたしが小説を書くとき常に心に留めているのは、高くて固い壁と、それにぶつかって壊れる卵のことだ。どちらが正しいか歴史が決めるにしても、わたしは常に卵の側に立つ。壁の側に立つ小説家に何の価値があるだろうか。

  • 高い壁とは戦車だったりロケット弾、白リン弾だったりする。卵は非武装の民間人で、押しつぶされ、撃たれる。

  • さらに深い意味がある。わたしたち一人一人は卵であり、壊れやすい殻に入った独自の精神を持ち、壁に直面している。壁の名前は、制度である。制度はわたしたちを守るはずのものだが、時に自己増殖してわたしたちを殺し、わたしたちに他者を冷酷かつ効果的、組織的に殺させる。

  • 壁はあまりに高く、強大に見えてわたしたちは希望を失いがちだ。しかし、わたしたち一人一人は、制度にはない、生きた精神を持っている。制度がわたしたちを利用し、増殖するのを許してはならない。制度がわたしたちをつくったのでなく、わたしたちが制度をつくったのだ。

13:56 | MOVIE | comments(0) | - | - | - |
2008.06.23 Monday

静かなる決闘

95分という時間の中で深淵な題材を掘り下げ、投げかける。やはり黒澤監督というのは天才としか言いようが無いのかもしれない。

この映画では欲望に打ち負かされそうになりがらも、自分の中の倫理観を何とか守ろうとする主人公と、その姿を初めは嘲笑していながらも、少しずつその姿に引き寄せられ、自分の人生観も改めていく見習い看護婦が描かれています。

戦争が終わって4年後の昭和24年のこの作品。この数年後に作られた「生きる」もそうなのですが、人が逆境に陥った時に一体何が出来るのか、というテーマがあるように思えます。
またそこを乗り越えていく事に、人の素晴らしさがあるというメッセージも含まれている気がします。
黒澤監督なりの戦後の日本への期待感というものもあったのかもしれません。

それにしても三船敏郎は素晴らしかったです。そして志村喬も。この二人の黒澤映画での共演は沢山ありますが、親子を演じたのは他にあったでしょうか?何か少しグッときてしまいました。

14:05 | MOVIE | comments(0) | - | - | - |
2008.05.18 Sunday

善き人のためのソナタ

この映画を見るように強く勧めてくれたのは、シンガーでありギタリストでもある狩野氏だ。その時僕らは人と人の間にある、数奇な運命に操られた出会いと別れについての話をしていたのだと思う。
直後にWOWOWで放送したを録画したのだけれど、見ないままずっとHDの底に2ヶ月以上沈んでいた。
見る時間が無かった訳ではない。相当重いものを投げかけてくる事が予想されたので、見る気になれなかったのだ。

やはり重いものを投げかけられた。自分が人の好意によって支えられている事を、その時に気が付かない事は沢山あるのだと思う。後になって、時間が経ってから、してくれた事の大きさに気が付く。でもその時にその人に何を語りかければ良いのだろうか?どのように報いてあげられるのだろう?

主人公が最後に言う言葉は、何も見返りを要求しない人として最も美しい好意を表したものなのではないだろうか?
違う言葉で言えば「いいえ、私も救われたのです」。そう言っているように思えるのだ。

20:13 | MOVIE | comments(0) | - | - | - |
2008.04.28 Monday

生きる

昨日の午後、公園のベンチで「クラプトン自伝」を読んでいたら、カミさんが登場した。
境川沿いを親水公園に向かって散歩した。この公園は2年前に地域のボランティアの手によって作られたもので、僕もほんの少しだけ、お手伝いをさせてもらった。
その公園を眺めていたら、フト黒澤監督の「生きる」という映画を思い出しました。

初めてこの映画を見たのはおよそ20年前くらいだ。当時一緒にツアーを廻っていたドラムの渡辺豊クンや鍵盤の富田氏にビデオを回覧して、この映画について語り合いました。

昨夜見直して、この映画の持つ普遍的なエネルギーに再び圧倒され、涙してしまいました。
人の持っている強さ、弱さ、賢さ、愚かさ、ずるさ、人間関係においての見栄や虚栄、そして何より人が本来持っている素晴らしさ全てが描かれています。

やはり僕は左ト全のセリフが好きです。初めて見たときは何を言っているのか聞き取れない箇所もあったのですが、今回DVDには「日本語字幕」がついていて細部まで知る事ができました。彼が夜学出身なので、年次が古いのに出世はしてないバックボーンなどは「なるほど」と思う箇所でした。
彼が言う「ハッキリ助役と言え!」というセリフ。僕の中ではこれはロック精神と共通しています。意味が知りたい人は是非映画を見て下さいね。

でも何より突き動かされるのは、主人公の渡辺さんが癌だという事を知り、悩み苦しんだ末に、生きている事を感じるために何か(小さな公園)を作る事に目覚める喫茶店のシーン。

「もう遅い・・・・・・・(長い沈黙)。いや遅くはない。いや無理じゃない。あそこでもやればできる。ただやる気になれば。」

女の子が見せてくれた、彼女が工場で作っている玩具を握り締め階段を下りていく後で別のパーティーグループの歌う「ハッピーバースデー」。

「わしにも何かできる。わしにも何か・・・。」

人に何かを訴えかけるのが芸術だとするならば、真の芸術的効果がそこにはあります。

今日の午後は「クラプトン自伝」の続きを再び公園のベンチで読みます。






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2008.04.09 Wednesday

ファヴェーラの丘

僕がロックミュージックに興味を持ち始めたのは、1973年頃だったと思う。その頃は、60年代から持ち越された「音楽で社会を変える事が出来るか」というテーマが、微かに残っていた気がする。
僕が少年時代に受けたロックの洗礼にはそれも含まれていたように思う。

それから時間がたち、そういった事が語られる機会は少なくなった。特に日本においては。
勿論、ミュージシャン個人においては、そのような事を考えている人も沢山いるように思えるのだが、活動として継続していく事は大変なのが現実ではないかと思う。

でもどこかでは気になっていたはずだ。「社会を変える」とまではいかなくても、音楽で何か社会に貢献は出来ないだろうか?

映画「ファヴェーラの丘」を見た。これはファヴェーラと呼ばれるブラジルのスラムに蔓延する、殺人や麻薬売買から若者を救うために音楽グループを結成したアンデルソンという人物を追ったドキュメンタリー映画だ。

彼自身が最初はギャング団の下っ端であったのだが、警官に実の弟を誤射され失った事件を契機に、自分の人生の転換を決意した。
暴力の連鎖を断ち切る最大のツールは文化であり音楽だという結論に達し、「アフロレゲエ」という音楽集団を結成して活動を始める。
アフロレゲエはバンド活動をするだけでなく、地域の子供にパーカッションやダンスを教えることで、非行に走ってしまう子供の更正活動も始める。
更に現在でも別のファヴェーラとの間にある暴力的抗争も乗り越えて活動を広げている。

アンデルソンは「自分は戦士」だと言う。暴力の連鎖を断ち切るために、暴力を使わずに戦う戦士だと言う。
文化というものを通じて、対立問題を解決していく。これは人間の持っている最大の叡智なのではないだろうか。

音楽にはその力がある。映画を見て改めて強く感じた。

09:50 | MOVIE | comments(0) | - | - | - |
2008.03.15 Saturday

チャイナシンドローム

立て続けに70年代の映画を2本見た。「ジャガーノート」と「チャイナシンドローム」。いずれも、かつて見たことのあるもの。
この時代の映画、基本的に好きです。時間も2時間程度。長くない。この短くまとめる、という事によってエネルギーが生まれている気がする。

この2本の映画、俳優陣も素晴らしい。リチャード・ハリス、アンソニー・ホプキンス、ジェーン・フォンダ、ジャック・レモン、マイケル・ダグラス。やはり個性的。
二本ともかなり面白いよ。是非、ご覧あれ。

19:27 | MOVIE | comments(0) | - | - | - |

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